バタフライ弁を設置するにあたり、必要になることがあるのが「ガスケット」と呼ばれるものです。ガスケットとは何か、どういったケースで必要なのかなどを紹介します。
ガスケットとは、配管フランジの静止部分に使用されている工業用のシール材であり、隙間を埋める役割を持っています。製品によってはガスケットがないと接合部分から流体が漏れてしまうだけではなく、外部から異物が混入するのを防ぐためにも欠かせません。
どのようなガスケットが適しているかは、流体の種類によって変わってきます。例えば、腐食性を持つ化学物質を含んでいるような流体が対象である場合、耐腐食性を持つガスケットを選択しなければなりません。
他にも、耐熱性が低いバスケットを選択した場合、高温の流体を取り扱う場合に溶けてしまう可能性があります。
屋外に設置されるバタフライ弁である場合は、耐候性が高いものを選ばなければなりません。バタフライ弁がどのような環境で使用されるのかを考慮した上で適切なガスケットを使用しましょう。
似たような役割を持つものとして、パッキンが挙げられます。どちらも配管や機械の部品の間に挟んで使用するものであり、液体・気体といった流体の漏れを防ぐためのシール材です。ガスケットはつなぎ目がない静止部分の漏れ止めに使われるのに対し、パッキンは動く部分に使われるのが特徴です。
すべてのバタフライ弁でガスケットが必要になるわけではありません。ここでは、ガスケットが必要になるバタフライ弁の条件を解説します。
なお、ガスケットが不要な製品に対して使用してしまった場合、漏れに繋がってしまう可能性があるので注意しましょう。ガスケットが必要か判断できない場合は、製品の取り扱い説明書を確認することをおすすめします。
バタフライ弁の中には、ガスケットやパッキンといったものが一体化されている製品があります。こういった製品の場合、別途ガスケットやパッキンを用意する必要はありません。
バタフライ弁をチェックし、ガスケットに該当する部分があるか調べましょう。
偏芯型バスケットは、ガスケットを必要とします。一方、同芯型ゴムシートバタフライ弁の場合、ガスケットは必要ありません。
適切な配管ガスケットを使用しないと動作不良や漏れに繋がってしまう可能性があるため、注意が必要です。
シート材質がゴムシートの製品である場合、ゴムシートが配管ガスケットとして働きます。そのため、ガスケットは必要ありません。
バタフライ弁で必要になることがあるガスケットについて紹介しました。ガスケットは隙間を埋める役割があるシール剤なので、適切に使用することで流体の漏れを防ぎます。
ただし、不要な製品に使用した場合はかえって不具合を招いてしまうことになるので、注意しましょう。ガスケットを必要とする製品か確認が必要です。
以下では、ガスケット以外にもバタフライ弁に関して確認しておきたい基本やおさえておきたいポイントを紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
オーケーエム
クボタ
KITZ(キッツ)
※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。