ラグタイプのバタフライ弁について、特徴や製品事例を紹介します。
バタフライ弁は、大きく分けて「ラグタイプ」と「ウェハータイプ」に分かれます。ここでは、ラグタイプとはどのようなものなのかについて解説します。
ラグタイプは通常金属製となっており、バルブ本体にラグまたはタブがついているのが特徴です。ラグとは、取り付け用の突起のことです。
この突起部分にはボルト接続用のねじがついており、直接配管に固定できます。
ラグタイプの大きな特徴として挙げられるのが、バルブの外側部分にボルト接続用のねじがついたラグが2組みあり、それぞれ独立した取り付けや取り外しができることです。
配管とバタフライバルブは、それぞれ両側からボルトで固定される形となります。
例えば、片側の配管を外したとしても反対側のボルトは固定されたままになっているので、片方だけを取り外したメンテナンスも可能です。
また、両側からしっかりと固定することもあり、振動や圧力変動に強いのも特徴といえます。
取り外す際は配管内の流体を完全に取り除いておくこと、二次側から先に取り外すことを忘れないようにしましょう。仮に一次側から外してしまった場合は二次側配管側のバルブも外れて危険です。
バタフライ弁のもう一つ代表的な種類がウェハータイプです。ラグタイプとの違いを解説します。
ラグタイプが金属で作られているのに対し、ウェハータイプはプラスチックで構成されています。
また、ラグタイプとは異なりバルブ本体にラグはついていません。バルブのフランジがパイプのフランジと一致するようになっているので、固定する際は配管の間に挟み込む形でボルトを通して固定します。
どちらも流体の制御という目的は同じですが、ラグタイプよりもウェハータイプの方が軽く、安価です。また、コンパクトであることから設置スペースが限られている場合などで広く選択されています。
ラグタイプはウェハータイプよりも高価ですが、より強固に固定できるので、正確な流体制御が求められる用途に適したタイプです。
実際に、ラグタイプのバタフライ弁にはどういったものがあるのか紹介します。
完全シールの57型にラグ機能を追加したタイプです。配管のメンテナンスが用意にできるのが特徴で、液抜き作業を軽減できるほか、有圧時でも漏れがありません。
また、高耐食性能に優れたプラスチック製ギヤボックスが使われているほか、破損につながる過締めを防止する機能も搭載されています。
最大口径が4000Aを超える「Consentric Type」、最大口径が4400Aとなる大口径バタフライバルブである「Eccentric Type」があります。
素材については多種多様な中から相談可能です。
ラグタイプのバタフライ弁は、強固に固定できることからさまざまな用途で活躍します。
石油やガス、化学薬品など、慎重な流体制御が必要となる場合も役立つでしょう。
以下ではバタフライ弁に関して他にもおさえておきたい情報を紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。
オーケーエム
クボタ
KITZ(キッツ)
※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。