種類

バタフライ弁は用途に合わせた種類を選ぶべき

水や温水、油、空気、上記、スラリーなどの用途で活用できるバタフライ弁ですが、用途に合わせて種類を選ぶことが大切です。とくに超低温や蒸気、高圧高温の流体などを扱う場合には、用途に応じて設計されたバタフライ弁を選ぶ必要があります。ここでは、水道用や超低温用、埋設用、蒸気用などに分類したバタフライ弁を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

バタフライ弁の種類

水道用

水道用バタフライ弁は上水や工水、農水などの管路に据付けられます。流体の制御が目的であり、主に大口径を必要とする場合にバタフライ弁が選択されます。一方30mm以下の小口径が必要な場合は水道用仕切弁が選択されることが多いようです。

バタフライ弁には金属弁座とゴム弁座タイプがあり、ゴム弁座が主流。ただしゴム弁座では異物の噛み込みやゴム老朽化によるトラブルが生じやすいため、異物混入の可能性が高い個所では金属弁座の使用がおすすめです。

超低温型

超低温型バタフライ弁は液体窒素や液体水素、液体酸素などの超低温流体での使用に適したつくりになっています。宇宙開発ロケットなどで用いられており、高いシール性を確保。低温流体によってシールや弁体が冷やされたり、内圧が上昇するなどの環境にも耐えられます。構造は二重偏心型となっており、シールの耐久性や気密性が高いのが特徴。

近年では極低温型バタフライ弁も開発されており、氷点下の温度に耐えられるよう設計されたものも登場しています。

埋設用

土中に埋設するためのバタフライ弁です。たとえば樹脂製の埋設用バタフライ弁では、手動式になっており、安定した止水性能を実現。球面弁体とフランジの過締め防止構造を採用しています。また、減速機を配管直上から操作できるようにすることで、低トルクの開閉操作と幅広い開度範囲で流量調整が可能。樹脂製バルブは鋳鉄製バルブよりも軽量なため、取り扱いや配管性にも優れているのが特徴です。

蒸気用

加熱や加湿、殺菌、空調、機械の動力などにおいて、蒸気エネルギーは欠かせない存在となっています。工場内では配管内を蒸気が流れており、その蒸気の流れをコントロールするためにバタフライ弁が使われています。蒸気用バルブにはゲートバルブやグローブバルブ、ボールバルブなどもありますが、なかでもバタフライ弁はコンパクトなのが特徴。省スペースで設置できるうえ、配管が複雑な個所にも設置可能です。

なお、高圧高温の蒸気を扱う場合には、弁箱や弁体に高温に耐えられる素材を使用する必要があります。

弁体離脱形バタフライ弁

外弁箱を活用してバルブ本体を分離し、メンテナンスやバタフライ弁の交換などをスムーズに行えるよう設計されているバタフライ弁です。不断水分岐工法などにも利用します。

金属シート形バタフライ弁

耐久性に優れた金属シート(メタルシート)を採用することで、高温の流体についても漏えい量を抑えやすくし、またバタフライ弁の長寿命化を目指している点が特徴です。

鋼板製バタフライ弁

バタフライ弁の弁箱に一般構造用圧延鋼板(SS400)を素材として採用したバタフライ弁です。従来品と性能や機能、特徴といった面で同一性を保ちながら耐久力が強化されました。

副弁内蔵形バタフライ弁

副弁内蔵しているタイプのバタフライ弁です。バイパス管やバイパス弁を必要とせず、上下水・農水・工水などの管路へコストを抑えながら据え付けられ、流体の遮断や制御に使用されています。

フランジレスバタフライ弁

弁箱にフランジを有していないタイプのバタフライ弁です。フランジレス形はウェハー形と呼ばれることもあります。軽量化や小型化をしやすく設置面積が限られている環境での設置などに適しているバタフライ弁です。

バタフライ弁式緊急遮断弁

受水槽のトラブルが発生した際に、緊急的に作動する遮断システム用のバタフライ弁です。震災対策用緊急遮断弁装置として活用されることもあり、地震動による感震器の反応によって流体を自動的に遮断します。

キャビテーション抑制形バタフライ弁

特殊な形状を弁体に与えることで、絞り運転時に発生するキャビテーションを軽減させて、騒音や振動といったものの発生を軽減します。また結果的に弁体へのダメージを抑えてバタフライ弁の長寿命化にも貢献する構造です。

ガス遮断用バタフライ弁

流体でなくガス(気体)の遮断を目的として、気密性や耐久性を強化されている遮断用バタフライ弁です。なお気体として使用するガスの種類に合わせてゴム材の種類を選定し、適したものを採用しなければなりません。

石油工業用バタフライ弁

石油プラントなどにおいてもバタフライ弁が利用されています。高圧の流体とガスの両方について対処できるものが選ばれており、開閉プロセスを簡便化することでメンテナンスコストの軽減にも役立ちます。

ウェハー形ゴムシートバタフライ弁

ウェハー形はバルブ両側にある配管フランジでバルブを挟み込んで接続するバタフライ弁であり、バルブからフランジを省略して小サイズ化を目指せます。こちらではさらに弁座へゴムシートが併用されているタイプです。

バタフライ弁を導入したい方へ。
相談すべき会社を目的別にご紹介

バタフライ弁はビル空調や船舶、水処理システム、工場・プラントなどさまざまなシーンで用いられていますが、バタフライ弁の導入では目的や用途に合った製品を選ぶことが大切。しかし、どのメーカーや製品を選べば良いかわからない方も多いでしょう。

当サイトでは、バタフライ弁の基礎知識から、導入目的に応じた相談ができる会社を紹介しています。ニーズに応じたおすすめの3社もピックアップしていますので、ぜひ参考にしてください。

【目的別】バタフライ弁の
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※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。

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