このページでは、工場におけるバタフライ弁の役割について解説しています。バタフライ弁を導入したい方に向けて会社選びの重要性も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
工場では純水や洗浄水などを使用しており、たとえば液晶や半導体を生産する工場では不純物のない純水が不可欠。そのほかにも化学工場や薬品工場などでも流体を制御する必要があります。
これまで工場では、圧力損失を考慮しながら流量調整を行うために、中・大口径のゲートバルブが用いられることがほとんどでした。しかしバタフライ弁は全開時の圧力損失が少なくある程度の流量調整が可能なため、工場でもバタフライ弁を導入することが多くなっています。
液晶や半導体を生産する工場では、使用した純水を浄化し再利用しています。その使用した水を浄化し純水をつくる工程でも、バタフライ弁が役立っています。そのため、半導体工場などでは純水製造装置の周辺に複数のバタフライ弁が設置されています。
工場では、使用している流体(液体や気体)の流量調整や制御のほか、使用済の水の浄化・再利用にもバタフライ弁が用いられています。バタフライ弁は水や油、蒸気、空気、スラリーなどの流体に使用できます。また、腐食性のある流体や化学的に中性な流体にも使用できるため、化学薬品や食品などを扱う工場でも活用できます。
なお、バタフライ弁は使用する流体の種類や温度によってシート(弁座)部分の材質を選ぶ必要があります。たとえばゴム素材のシートでは高圧・高温の流体には向かないため、メタルなどの素材を選びましょう。
半導体製造では極微細なごみ(微粒子)ですら極端に嫌われるため、ほとんどの工程において高真空・高純度ガス・特殊材料ガスが利用されています。これらの工程で採用されているのが、バタフライ弁をはじめとしたオイルフリーやパーティクルフリー、デッドスペースフリー、外部リークフリーといった厳しい条件に適合したバルブです。
また、半導体の製造には不純物が一切含まれない純水を使用しますが、純水製造装置の周辺や使用済みの純水を浄化・再利用する工程でもバタフライ弁が活躍しています。
食品製造では人への安全性が重要視されるため、使用するバルブにも流体を遮断・制御する本来の機能に加え、プロセス流体(食品の原料)を汚染しないことが求められます。細菌増殖の恐れがある滞留部がバルブ内部にあってはならないため、圧力損失が比較的小さく、ゴミなどの異物が詰まりにくいバタフライ弁が適しています。
化学工業では腐食性の高い流体を扱うことが多く、圧力も超高圧から真空まで、温度は高温から超低温まで広範囲に及ぶのが特徴です。バタフライ弁は水や油、蒸気、空気、スラリーなど多種多様な流体に使用でき、腐食性のある流体や化学的に中性な流体にも対応することが可能。そのため、化学工業の製造工程に適したバルブです。
さまざまな種類の流体に対応でき、汎用性の高いバタフライ弁。国内にはバタフライ弁を扱うメーカーが多くありますが、導入する目的や用途に合った製品・メーカーを選ぶことが大切です。
このサイトでは、バタフライ弁専門のメーカーをはじめ、バルブ全般を取り扱うメーカーなど幅広く紹介しています。目的別におすすめの会社もピックアップして紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
オーケーエム
クボタ
KITZ(キッツ)
※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。