船舶の配管・バルブの設備やバタフライ弁がどのように役立つのか説明します。
航海に出たら次の寄港地までトラブルが許されない過酷な環境である船舶。
修理・メンテナンスが気軽にできない状況下のため、設計の安全性や機器への信頼度、海水への腐食対策、耐震性・防食性などが切実に求められます。
流体を搬送する目的の船舶はもちろん、貨物・客船・軍艦などにも、膨大な量の配管とバルブが必要になります。しかし現代の船舶は乗員数を減らし、運転制御することが多いもの。少ない人員で各バルブを手動で制御するのは得策ではありません。
そのため、船舶用バルブは特に自動化が進んでいます。
船舶はその構造が「船体」と「艤装」に分けられます。船体は建築躯体に、艤装は建築設備に相当します。
その中でも人間が過ごす空間は、建築設備とほぼ同じ、居住用の設備が必要になります。給排水や空調、さらに客船では陸上のホテル等と同等の設備が求められます。
もちろん、躯体には通常の建築設備にはない特殊な配管が多くあり、それに応じたバルブも必要です。
空調や給排水、消火といった航海に必要な流体制御のために、軽量かつ自動化にも対応できるバタフライ弁が導入されています。
また、流体搬送を目的とする船舶(石油製品、LNGなど)では専用の配管とバルブが備えられますが、可燃性の石油を制御するために本体材料を強靭にしたバタフライ弁や、約マイナス162度の超低温状態で運ばれるLNGに対応したロングネックの超低温バタフライ弁が活躍するのです。
船舶の設備でバタフライ弁が役立つシーンは上記の通りです。
バタフライ弁の製造メーカーや販売代理店、通販会社は国内に多数ありますが、バタフライ弁を通して実現したいことがあるなら会社選びから慎重に行いましょう。
バタフライ弁の専門メーカーやバルブ全般を多彩に取り扱う会社など、貴社の目的に応じたおすすめの会社をご紹介します。
オーケーエム
クボタ
KITZ(キッツ)
※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。