「アクチュエーター」とは、ロボットやカメラなど多くの精密機器で重要な役割を果たしています。細かい機械動作には欠かせない装置であり、バタフライ弁にも利用されています。
そこで本記事では、バタフライ弁に利用されるアクチュエータについて解説していきます。どのように機能するか、事例も紹介しているため参考にしてください。
アクチュエータは、化学工場や空調システムなどの自動制御において、コントロールバルブを自動で開閉する機能を果たし、流体の流れをコントロールする装置です。
空気圧、電力、油圧など複数の駆動方式がありますが、シンプルな構造で大きな出力が得られる空気圧式が主に採用されています。
アクチュエータはモータと機械的な駆動部分が連動して動きます。モータからの回転エネルギーが駆動機構に伝達され、これを回転動作だけでなく直線や螺旋などの運動に変換できるので、多くの機器で動力源として使用されています。
アクチュエータは、流体制御が求められる各種機械で広く採用されています。自動車のエンジンを例に挙げると、エンジンの回転数に応じて吸気バルブの開閉を調節し、その結果、エンジン内の空気量を適切に管理します。そうすることで燃焼効率が向上し、燃費が改善されます。
アクチュエータは動力源の違いにより、複数の種類に分類されます。ここでは「サーボモータ」「油圧シリンダ」「空気圧モータ」について紹介します。
電気を動力源とするアクチュエータは主にモータが用いられ、小型化が進んでおり多くの製品に取り入れられています。サーボモータは位置、速度、トルクなどを精密に制御することができます。
油圧を動力源とするアクチュエータは、高い出力から建設機械や大規模な装置に使用されています。油圧シリンダは、油圧を用いてシリンダ内のピストンを動かします。
空気圧を動力源とするアクチュエータは、シンプルな構造と柔軟な動作性が特徴です。空気圧モータ、高圧空気を用いてモータを回転させます。
参照元:オマール公式サイト
(https://www.omal.co.jp/actuator/actuator.html?fpc=39.40.90.15b00dd62a4620dF.1703134379000)
巴バルブ株式会社が提供する「縦型シリンダ <3C>」は、狭い設置環境に適した縦型のシリンダです。このシリンダは、ピストンが上下運動しつつ回転することで、出力軸を回転させバルブの開閉を行います。さらに、リミットスイッチや電磁弁などの各種エア制御装置、そして手動操作の装置も装備できます。
参照元:巴バルブ株式会社公式HP(https://www.tomoevalve.com/product/actuator02/)
アクチュエータはバタフライ弁において、動作や制御に不可欠な要素です。しかし、バタフライ弁を効率的に使用するには、基礎知識のチェックが欠かせません。
素材選び、サイズ、仕様など、多種多様な製品が販売されているため、適切なバタフライ弁を選べるように以下の記事も参考にしてみてください。
オーケーエム
画像引用元:株式会社オーケーエム公式サイト
(https://www.okm-net.jp/)
クボタ
画像引用元:株式会社クボタ公式サイト
(https://www.kubota.co.jp/product/valve/index.html)
KITZ(キッツ)
画像引用元:株式会社キッツ公式サイト
(https://www.kitz.co.jp/)
※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。