副弁内蔵式のバタフライ弁は、主弁のサブの役割を果たす弁である副弁がすでに内蔵されているバタフライ弁のことです。通常であれば主弁とは別で設けられますが、副弁を内蔵することでスペースがコンパクトに収まります。
ここでは副弁内蔵式のバタフライ弁の特徴や製品事例などを紹介します。
副弁は、主弁のサブの役割を果たす弁のことです。中口径や大口径のバルブには、主弁の開閉を行いやすくするための副弁を設けるのが一般的です。
副弁を設けるとなると、主弁と副弁の2つのスペースが必要となり、弁室が大きくなるというデメリットがありました。しかし副弁内蔵式バタフライ弁の場合、主弁に副弁を設ける仕組みになっており、とても合理的です。また弁室もコンパクトに収まるため、設置スペースが小さくなり、工期や工費の短縮・削減につながります。
副弁内蔵式バタフライ弁を使用すると、流量を少しずつ増やせます。通水作業時に一気に水が流入する心配もなく、通水作業にも適しています。
モリタの副弁内蔵式バタフライ弁は、水道用バタフライ弁準拠の「弁体傾斜形MB形」を採用しています。止水性と耐久性が高いのがポイント。維持管理がしやすく、整備も修理も容易に行えます。工業用水や農業用水の送配水時に適しています。
参照元:モリタ公式HP【PDF】(https://morita-v.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/09/products02e.pdf)
前澤工業株式会社では、親子バタフライ弁として、副弁内蔵形バタフライ弁を製品化しています。バイパス回路を不要とし、弁室がとてもコンパクトにできる点が特徴。また耐キャビテーション特性に優れたダブルウェイバタの使用で、親弁と子弁はそれぞれ独立して操作できるのも特徴です。
参照元:前澤工業株式会社(https://www.maezawa.co.jp/ja/product/valve_gate/seigyo/p-18.html)
主弁に小口径の副弁が内蔵されています。バイパス弁やバイパス管は不要。弁室をコンパクトにすることで経済的な負担も軽減します。流量は少しずつ増えるのが特徴で、通水作業に適しています。
参照元:清水鐵工所(https://shimizu-valve.co.jp/p-fukubenaizou/)
副弁内蔵式バタフライ弁は、弁室に別で副弁を設ける必要がなく、主弁に副弁がついていることから、弁室がとてもコンパクトに収まるのが特徴です。メーカーによって仕様は異なるものの、内蔵式を用いると工期の短縮・工費の削減に役立つでしょう。
以下ページでは、副弁内蔵式バタフライ弁以外にもバタフライ弁に関して確認したい基本情報やおさえておきたいポイントを紹介しています。合わせてご確認ください。
オーケーエム
画像引用元:株式会社オーケーエム公式サイト
(https://www.okm-net.jp/)
クボタ
画像引用元:株式会社クボタ公式サイト
(https://www.kubota.co.jp/product/valve/index.html)
KITZ(キッツ)
画像引用元:株式会社キッツ公式サイト
(https://www.kitz.co.jp/)
※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。