バタフライ弁には、本体の素材に金属だけでなく樹脂を使用したタイプもあります。今回は樹脂製バタフライ弁のメリットやデメリット、事例を詳しく解説します。
樹脂製のバタフライ弁とは、本体の素材に樹脂を使用したタイプです。樹脂なら何でもよいというわけではなく、主にプラスチック硬質ポリ塩化ビニル樹脂やフッ素樹脂などが使用されます。
樹脂製バタフライ弁は、流体やガスなどを安全に運ぶための重要な部品であり、バルブの開閉を容易にするのが特徴です。
樹脂製バタフライ弁のメリットとして、金属製バタフライ弁よりも軽いという点が挙げられます。多少の時間をかければ一人で持ち運べるほどであり、運搬にかかる人員の削減が可能です。重量が軽いことで施工性もアップするため、交換作業の工期を短くできる点もメリットです。
また、樹脂製バタフライ弁は、耐久性と耐食性に優れているため、多くの利点があります。
化学物質や溶剤、アルカリ性溶液などの運搬に適しており、耐薬品性が高いことが特徴です。また、摩耗や腐食に強く、頻繁なメンテナンスが不要なため、長期的にコストを抑えることができます。さらに、樹脂の種類によっては高い圧力にも耐える柔軟性と汎用性を備えています。
そして金属製のバタフライバブルに比べる本体価格が安価である点も、樹脂製バタフライ弁のメリットです。使用できる樹脂の種類が多く、耐熱性や耐加水分解性に優れている製品もあります。
樹脂製バタフライ弁のデメリットとして、200度以上の高温になる流体や気体の運搬には不向きです。
また、取り付けの際に液体や気体が外に漏れないように、すき間や傾きなどに注意しなければなりません。長期的に使用できますが、取り付けの際に圧縮や曲げ、衝撃といった無理な力がかからないように気を付ける必要があります。
耐久性と流量特性に優れた樹脂製バタフライ弁です。オール樹脂製で耐食性に優れています。9段階の細やかな開度調整が可能で、汎用性にも優れているので、さまざまな場面で使用できるタイプです。
制御と「オン・オフ操作」に対応し、耐腐食性に優れている樹脂製バタフライ弁です。さまざまな腐食性媒体に使用でき、寿命が長くメンテナンスが難しくありません。
PFAライニングバタフライバルブには、金属製だけでなく、樹脂製の製品もあります。耐薬品性や耐腐食性が高いため、経年劣化を防ぎます。高い純度が必要な液体や純薬品、危険性が高い流体などに向いている樹脂製バタフライ弁です。
樹脂製バタフライ弁には多くのメリットがあり、特に軽量さや低コストが魅力です。大きなデメリットがなく、汎用性に優れているため、一度検討してみることをおすすめします。
以下のページでは、バタフライ弁の基礎知識などをに関しまとめてありますので、ぜひチェックしてみてください。
オーケーエム
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※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。