電動(自動)バタフライ弁は、モーターを使用して弁を駆動させ開閉を行います。冷温水や蒸気などの流量制御に用いられており、調節部の信号によって駆動部を動かせるため、自動で流量調整が可能。
主に空調設備における配管切替制御・冷却塔・熱交換器まわりの制御などに活用されており、弁容量が大きいバルブであれば圧力損失を低減させることが可能です。
なお、電動弁と似たものに電磁弁がありますが、電磁弁ではモーターではなく電磁石を用いています。
電動弁はさまざまな用途に使用できるうえ、流量調整を自動で行えます。また、電動弁は細かな調整を行える点もメリットといえるでしょう。
デメリットとしては、モーターを使用していることもあり、手動タイプよりも重量が重くなりがちであること、価格が高めであることなどが挙げられます。また、モーターを用いて弁を駆動させているため、モーター故障時にはバルブの開閉動作を正常に行えません。加えてバルブ自体にトラブルが発生している場合、電気信号を送っても動作しないことも考えられます。
バタフライ弁を電動化するためには、アクチュエーター(駆動装置)のほか、スピードコントローラーやリミットスイッチなどの設備が必要です。
スピードコントローラーとは、電動弁の開閉速度を調整する部品のこと。「スピコン」と呼ばれることもあります。とくに水や油、蒸気といった急な開閉によってトラブルが発生しがちなケースでは必須といわれています。
リミットスイッチとは、電動弁に開閉信号を送った時にバルブが動いたかどうかを確認できる機器です。
たとえばバルブが固着しているなどの場合、開閉信号を送ってもバルブが動作しないことがあります。リミットスイッチがあれば現場に確認しに行かなくても動作の有無がわかるため、確実な開閉を求める場合におすすめです。
電動弁は手動操作と組み合わせて使用することもできますが、手動操作の際は電源を切ってから行うよう推奨されています。モーターカバーは防塵・防滴のため確実に締めてください。さらに、流路に水垢やゴミが混入するとトラブルの原因となるため、定期的な運転や弁部の清掃が必要です。
電動弁ではモーターを用いて流量制御を行います。一方電磁弁では電磁石を用いて流量制御を行っており、駆動装置はソレノイドとも呼ばれています。なお、電磁弁は単純な構造となっており、高速応答が可能です。
内部機能をコンパクトにした電動バタフライ弁。一般工業や空調設備に導入できます。駆動機内部に仕様に応じた基盤を搭載しているため、内部配線の省略を実現。また、リミットカムの調整はすべて上から行えるため、メンテナンスも容易です。さらにインジケーターが側面から確認でき、開度表示が見えやすいのも特徴のひとつ。状態記憶機能を装備しており、制御内容のデータ解析も可能です。
冷温水用の同心ディスク型バタフライ弁。全開時の摩擦損失が少なく、得られるCv値が比較的大きいのが特徴。小型かつ軽量のため省スペースでも設置可能。また、バルブ本体と電動操作機はシートリング構造やディスク構造を工夫しており、長期間の使用でも密閉状態を維持できます。本調節弁バリエーションによって設計仕様に合った計装が行えるのも魅力です。
優れた耐久性と流量特性をもつ軽量コンパクトな電動バタフライ弁。19段階の細やかな開度調整が可能です。樹脂製のギヤボックスを採用しており、耐食性にも優れています。また、クラッチ機構の手動操作用ハンドルを標準装備しています。開度計は見やすいよう設計されているため流量の確認も容易です。
電動操作機と締切形バタフライバルブを一体化した電動バタフライ弁。空調設備の冷・温水のほか、工業用装置で使われる各種流体の流量制御に向いています。Cv値が大きく、圧損が小さいのが特徴。配管コストを抑えることができます。また、電動操作機にはブレーキ付コンデンサモータを採用しており、応答性も良好。構造がシンプルでメンテナンスがしやすい点も魅力的です。
安全かつ経済的な特長をもつ空気操作式の電動バラフライ弁です。プロセス工業用圧縮空気配管と連結して使用でき、水処理プラントやビル空調設備でも使用可能。複数種類がありますが、なかでもB型シリーズのアクチェータはスコッチヨーク機構を採用しており、10万回の動作を実現。駆動性が良いのが特徴です。
オーケーエム
クボタ
KITZ(キッツ)
※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。