バタフライ弁には、さまざまな機能があります。その中の1つが、充水機能です。ここでは充水作業の概要や充水機能付きバタフライ弁の特徴、製品事例を紹介します。
充水作業とは、水道管の空気を抜き、管内を水で満たす作業のことです。水道管が水で満たされると、安定した水道水の供給が可能になります。
充水機能付きのバタフライ弁は、弁の先端部分にひれ状のディスクテールが設けられているのが特徴です。そこに、充水孔と呼ばれる穴が開いており、構造はそれほど複雑ではありません。
初期通水や再通水の際、急に水道管内が充水すると、ウォーターハンマーと呼ばれる現象が発生します。ウォーターハンバーを予防するためには、流量を制御しながら少しずつ水で満たしていくのが理想です。充水機能付きのバタフライ弁は、一定量を流すことを得意としており、流水量の変動を抑えたうえで、充水作業をスムーズに行えるようにします。
メーカーによって仕様は異なり、充水機能付目盛りがあるもの、独自形状で制御性を高めたものなど、種類はさまざまです。必要に応じて選択しましょう。
耐震形のNSバタに、充水機能付きの弁体を採用した製品です。センターキャップ式NSバタの操作しやすさをそのままに、弁体構造を充水機能付きに変更しています。充水時の操作トルクが小さいため、開閉操作がしやすいのが特徴です。
とてもシンプルな構造なので、その他の方法と比較するとコスト削減が叶います。
鉛を使用せず、地球環境に優しいバタフライ弁です。充水作業に優れている流量特性で、通水時の充水作業が行いやすいのが特徴。また流量特性により、ウォーターハンマーの抑制効果が期待できます。
バルブの中心にキャンプがある「センターキャップ式」の減速機を採用したバタフライ弁です。バルブボックスの施工が簡単に行えます。
充水作業は、水道水を安定的に供給するために欠かせない作業です。その作業時、役立つのが充水機能付きバタフライ弁。同じ充水機能付きバタフライ弁でも、メーカーによって素材や構造が少しずつ異なります。
充水作業には、充水機能付きバタフライ弁を活用しましょう。
以下では、充水機能付きバタフライ弁以外に、バタフライ弁に関するさまざまな情報やおさえておきたいポイントを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
オーケーエム
クボタ
KITZ(キッツ)
※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。