一般社団法人である日本バルブ工業会は、国内のバルブメーカーや関連機器機材メーカー、販売業者などによって構成されています。同会が設置された目的は、「バルブ工業の高度化による関連産業の安定的な発展や国民生活への寄与」であり、バルブの品質や性能を向上させることで安全性を高めることを目指しています。
主たる事務所は東京都港区に置いており、バルブに関する調査や規格・基準の策定、バルブの安全性・品質・性能向上のための研究推進などの事業を実施。バルブの国際標準化の推進なども行っています。
日本バルブ工業会の「2021年度事業報告書」をもとに、同会で行っている取り組みを紹介します。
工業会運営のため、2021年6月15日に第9回通常総会が開催されました。出席者数は全構成員113名のうち78名。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため会場への出席者を限定し、オンラインを利用したハイブリッド開催となりました。なお、総会では2020年度の事業報告や決算報告、2021年度の事業計画や収支予算などが話し合われました。
バルブ工業を次世代へつなげるため、日本バルブ工業会では新しい働き方への転換を提唱しています。たとえば人財育成委員会を設置しており、2021年度には4回の会議を開催。また、バルブ塾の企画開催を行っており、バルブ塾の講義科目におけるニーズ調査なども実施しています。
その他にも、安全衛生委員会やバルブ安心安全ネットワーク、バルブ女史ネットワーク、技術委員会なども設置し活動を行っています。
バルブ産業が技術や製品を通じて社会へ貢献するための取組を行っています。バルブ部会を設置しており、2021年度は63社の構成員から成立。具体的な活動実績としては、工業用分科会メンバー企業が技術委員会研修WGに合流し、バルブ初級研修公開講座を企画。また、バルブの予防保全に関するユーザー向け周知策を建築用分科会で検討するなどを行いました。
サプライチェーンとサステナビリティ強化のため、日本バルブ工業会では清流会や環境委員会を設置しています。清流会では、会員企業の事業継続力強化計画認定制度およびBCP策定率把握のためのアンケートを実施。環境委員会ではウェビナーの開催や環境活動報告の発行などを行いました。
バルブ産業の認知度をアップさせるため、日本バルブ工業会では広報委員会やバルブ技報編集委員会を設置しています。広報委員会では「第11回バルブフォト五七五コンテスト」を開催。応募数は254名、509作品を記録しました。
2021年度期末時点の会員数は合計178社。正会員は113社、賛助会員は65社でした。
オーケーエム
クボタ
KITZ(キッツ)
※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。