サニタリーバルブのサニタリーとは「衛生な」「清潔な」という意味を持ち、医薬品や食品、化粧品など衛生面を重視する分野でよく用いられる言葉です。これらの衛生性が求められる分野では、一般的に衛生的なステンレス配管(サニタリー配管)が用いられています。サニタリー配管は通常の配管に比べて、液だまりや内面の凹凸が少ないのが特徴です。
サニタリー配管の要所で使用されるバルブにも高い衛生性が求められることから、サニタリーバルブとは衛生面に関するさまざまな要求事項をクリアした高品質なバルブであると言えます。
高い衛生性が求められる現場において、大きな問題に発展しかねない衛生面のリスクは、なるべく排除しないといけません。
サニタリーバルブは接液部が研磨されて光沢のある仕上がりになっているほか、分解や洗浄を容易に行える構造になっているのが特徴です。それにより液だまりが起こりにくく、雑菌や異物などの不純物の混入を防ぐことが可能。洗浄性の高い構造をしたサニタリーバルブを使用することで、高い衛生性の管理・維持につながるメリットがあります。
サニタリーバルブが使用されるのは、主に食品分野や医薬品分野、化粧品分野です。これらの分野の製品を製造する工場では高いレベルの衛生管理が求められることから、製造工程のほとんどにサニタリー配管およびサニタリーバルブが用いられています。
一般的なバルブではなく特殊なサニタリーバルブが必要とされる理由は、一般的なバルブは構造的に清掃が難しく、高い衛生性を管理・維持するのが非常に困難だからです。雑菌や異物が混入するのを防ぐために、洗浄性の高いサニタリーバルブが使用されています。
一般的なバルブとの違いとして、サニタリーバルブには以下のような特徴があげられます。
一般的なバルブは構造の都合上、液が流れにくい段差やスペース、洗浄が難しい場所が存在します。
一方で、サニタリーバルブは外側・内側のいずれも研磨処理がされており、ザラザラとした部分がないことで汚れが溜まりにくいのが特徴です。また、分解や組み立てがしやすいシンプルな構造をしているため、すみずみまで洗浄でき、非常に高い衛生状態を維持しやすいという特徴も持ち合わせています。
サニタリーバルブには、バタフライ弁をはじめ、ボールバルブやダイヤフラムバルブ、ステムバルブなどの種類が存在。同じサニタリーバルブでも得意とする媒体やメリット・デメリットが異なるため、それぞれの特徴を生かした活用がされています。また、サニタリー配管と仕様が同じなため、組み合わせて使用されるのが一般的です。
食品や医薬品、化粧品には、雑菌などの不純物を含まない高度な品質が求められます。高品質な製品を完成させるには、製造過程においても雑菌や異物の混入が許されないため、高い衛生性の管理・維持に貢献できるサニタリー配管やバルブが必要とされているというわけです。
つまり、私たちが普段安心して食品や医薬品、化粧品を使えているのは、サニタリー配管やバルブによって高い衛生性を確保できているからと言えます。
サニタリーバルブにはバタフライ弁を含め複数の種類が存在しますが、いずれも衛生性が求められる現場で用いられています。衛生面の管理・維持に役立つサニタリーバルブを導入するには、品質の良さが重要です。そのため、サニタリーバルブの製作を依頼する業者を選定する際は、信頼できる業者かどうかをしっかりと見極めて、適切なサニタリーバルブを導入しましょう。
オーケーエム
画像引用元:株式会社オーケーエム公式サイト
(https://www.okm-net.jp/)
クボタ
画像引用元:株式会社クボタ公式サイト
(https://www.kubota.co.jp/product/valve/index.html)
KITZ(キッツ)
画像引用元:株式会社キッツ公式サイト
(https://www.kitz.co.jp/)
※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。