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バットウェルドタイプのバタフライ弁

バットウェルドタイプのバタフライ弁は、弁の両端が配管と直接溶接されるタイプのバタフライ弁です。

ここでは、バットウェルドタイプのバタフライ弁がどのように使われているのか、そしてどんな特徴があるのかを、メリット・デメリットを踏まえて紹介します。バットウェルドタイプのバタフライ弁の事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

バットウェルドとは

バットウェルドとは、バルブや配管の接続方式のことです。配管同士を突合せながら溶接して接続するのが一般的で、65A以上の大口径に適しています。一方で小口径ではあまり用いられないのは、内側にビードがはみ出してしまうと、閉塞や流路を阻害する恐れがあるためです。

ただし、溶接の強度はバットウェルドのほうが優れているため、場合によっては小口径でもバットウェルドを使用する可能性があります。

バットウェルドタイプのバタフライ弁の特徴

バットウェルドタイプのバタフライ弁の特徴は、配管と弁が溶接で接続される点です。フランジやガスケットを使用することのない直接接続を基本としています。

バットウェルドタイプのバタフライ弁のメリット

配管と弁が溶接で接続されるため、接続部で発生しがちな漏れのリスクはほとんどありません。他の接続方式と比較すると、とても高い密閉性が保たれるでしょう。ガスケットやボルトのゆるみによる漏れを気にする必要がなくなります。

また、耐久性にも優れているのがメリットです。配管と弁が一体化していると、振動にも非常に強いという特性を備えます。配管が激しく動いてしまう状況下でも、安定した性能を発揮するでしょう。長寿命なので、長期間にわたって使用可能です。

さらに、高圧や高温にも対応しています。蒸気や油、水や化学製品を扱うシステム、また極端な温度変化がある場所でも問題なく使用できます。特に、発電所や化学プラントなどで用いられることが多いバルブです。

フランジ接続よりも場所をとらず、限られたスペースでも設置が可能。狭い場所・複雑な配管システムにも使用できます。

バットウェルドタイプのバタフライ弁のデメリット

バットウェルドタイプのバタフライ弁のデメリットは、設置に専門的な技術を必要とする点です。高度な溶接技術が求められるため、専門知識を持った作業員による設置が不可欠です。フランジ接続と比べると技術が必要なので、設置コストが高額になる可能性もあります。正確な溶接により品質は維持されますが、知識や経験が不足している作業員が行うと、溶接不良によるトラブルのリスクが高まりますので、注意しましょう。

さらにもう1点、メンテナンスが難しい点も理解しておきましょう。溶接で固定されているため、取り外しやメンテナンス方法は他の接続方式と比較して難易度が上がります。修理や交換を必要とする際は、溶接した部分を切断する作業が必要なため、メンテナンスコストがかさむ点はデメリットです。

バットウェルドタイプのバタフライ弁の事例

電動式バットウェルド型バタフライダンパー

Cr鋳鉄を素材に使用したバットウェルドタイプのバタフライ弁です。排ガスの遮断などに用いられており、寸法や材質・駆動方式は要望によって変更ができます。

参照元:株式会社奥竹バルブ公式HP(PDF)(http://okutake-valve.com/pdf/OTV-23.pdf

TRITEC

圧力クラス1500Lbまでのフルレーディングに対応しているバタフライ弁です。過酷な条件での使用もできる点が特徴。ウォームギヤ式・空気圧式・電動式のアクチュエータに対応しています。

参照元:TOMOE公式HP(https://www.tomoevalve.com/product/valve01/00001.html

バットウェルドタイプのバタフライ弁を活用しよう

バットウェルドタイプのバタフライ弁は、溶接して接続するのが特徴のバタフライ弁です。溶接することで接続部分からの漏れが発生する心配はありません。より耐久性が高まり、長く使えるでしょう。ただし、修理やメンテナンスが必要になった場合は、溶接した部分をいったん切断しなくてはならず、手間がかかります。また設置できる人の技術も必要なので、コストがかさむ点も理解しておきましょう。

より安定した性能を維持したい、強固に仕上げたいという場合は、バットウェルドタイプのバタフライ弁がおすすめです。

以下のページでは、バタフライ弁の基礎知識などをまとめてありますので、ぜひチェックしてみてください。

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