バタフライ弁が活躍する主なシーンについて、代表的な例を4つ挙げて解説します。もちろん、このほかにもバタフライ弁が導入される面は多くあります。
ビル空調の役割や仕組み、バタフライ弁が役立つシーンをご紹介します。
なお空調は空気調和の略で、「気流」「温度・湿度」「清浄度」などを巧みに制御することで、居住空間の快適性を維持するシステムです。
空気や水を媒体にすることで空調を調整する際、バタフライバルブがその流体の流れや量を制御します。
船舶が決定的に異なるのが、洋上では修理・メンテナンスができないこと。万一の故障も許されないため、安全性・信頼性の高さが第一に求められます。
居住空間は建築物と同様の設備が導入されますが、石油製品や液状天然ガスといった特殊な流体を搬送する場合には、それに応じた特殊な配管・バルブが必要となる場合もあります。
日本の三大インフラの一つである水道。その公平性・安全性を担保するため、管理が地方自治体に一任されており、細部の仕様に独自の規格が設けられていることが多く、バタフライ弁も特殊な仕様が求められます。
また、配管の口径の幅が広いのも水道の特徴のひとつ(小~大口径)。バルブも様々な口径に対応できることが重要です。
発電プラントも石油プラントも非常に危険な現場です。燃料の危険性はもちろん、超高温・超高圧の流体を取り扱うため、バルブの選定も非常に重要です。
このようなプラントでは、高温になるほど材料の強度が低下する「クリープ現象」を避けるため、バルブが肉厚になる傾向があります。ヘビーになるため、重量と取り回しのよさのバランスが良いバタフライバルブが活躍するのです。
液晶や半導体を製造する工場では純水を使用しますが、純水製造装置の周辺にはバタフライ弁が用いられています。バタフライ弁はさまざまな種類の流体に対応できることから、化学薬品工場や食品工場でも導入されています。
バタフライ弁は都市ガスを含むガスにも使用できます。ただしバルブは使用する流体の特性によっては制限を受けることもあり、ガスを流体として使用する際には法令・規格やバルブ材質などに注意しなくてはいけません。たとえば流体の特性に適していないバルブや配管を使用した場合、腐食などのトラブルが発生する可能性があります。
オーケーエム
画像引用元:株式会社オーケーエム公式サイト
(https://www.okm-net.jp/)
クボタ
画像引用元:株式会社クボタ公式サイト
(https://www.kubota.co.jp/product/valve/index.html)
KITZ(キッツ)
画像引用元:株式会社キッツ公式サイト
(https://www.kitz.co.jp/)
※2022年1月に「バタフライ弁」「バタフライバルブ」「バタ弁」で検索し、該当した上位30社を調査した際の情報を基にしております。「オーケーエム」は創業年数と専門性、「KITZ」は取り扱うバルブの種類、「クボタ」は水道用バタフライ弁の取り扱い数がそれぞれ最も長い・多いため選出しました。